information or inspiration?

佐藤オオキ率いるデザインオフィス nendoと美術館の共同企画・展示デザインの展覧会「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」が、東京・六本木のサントリー美術館で開幕した。 「information」は、作品の背景にある制作過程や作者の意図・思いなどを知ることで生まれる「左脳的感動」を意味するもの。真っ白な空間がつくられたこのルートには、それぞれの作品の時代背景や技法、作者の意図、関連資料など豊富な文字による説明とnendoによる図解が並ぶ。それは、作品の解説を読みながら、正面から鑑賞する通常の美術館で慣れ親しんだ鑑賞方法だ。いっぽう、「inspiration」はただ理由もなく心が揺さぶられる「右脳的感動」を意味するもの。黒い展示空間には、タイトルや作者、制作年代などの情報は一切掲載されていない。そこで、作品の色彩やディテール、構造など「直感的な魅力」が注目されており、作品によっては、一部しか見えない、拡大縮小されている、もしくは増殖・分解されていることが特徴だ。また、出品作品をもとに、nendoが再制作・再構成した作品もここで見ることができる。

0コメント

  • 1000 / 1000